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切断指・爪欠損

症状

生まれつきや外傷などで「爪がない」、「爪が変形している」、「指が短くなっている」といったことにお悩みの方は多くいらっしゃいます。「爪がない」方は、全く爪がない方から痕跡的な爪がある方まで幅広いです。「爪が変形している」方には、爪がオウムのくちばしのように巻いて生えてしまっている方や、爪のピンク色の部分だけとても短くなってしまう方、薄皮のような爪しか生えてこない方などがいます。「指が短くなっている」方には、事故などの外傷で指を切断してしまった方が多いです。いずれの場合も機能よりも見た目の要素が強いですが、手は常に露出させて使うため、社会生活を送る上で大きなハンディキャップとなり、想像以上に苦痛を強いられ、人前に手が出せない、という方も珍しくありません。

病態

爪は、爪を作る「爪母」、爪を伸ばしていく「爪床」、爪の土台である「末節骨」の3つの要素でできています。爪母や爪床が欠損したり、低形成であったりすると爪自体が生えず、末節骨の変形があると爪はできても変形したり割れてしまったりします。これらのどの要素が問題なのかを考えることが、再建手術に重要になってきます。

また、切断指など、外傷で指が短くなった方は、使わなくなるとどんどん指が痩せて細くなってしまいます。また、最初の処置が不十分だと、ちょっとした刺激でビリビリと痛む「断端神経腫」ができて苦しんでいる方もいます。指の再建において、現状を十分に評価、把握することが、より使いやすく見た目の良い手にするために重要です。

治療

主に、手術療法と義肢の2つの選択肢があります。

手術療法にはさまざまな方法があります。残されている組織、利用できる組織は何か、患者様がどこまで希望しているか、などによって、手術方法を検討します。指の中で組織を移動させて行う局所皮弁術や動脈皮弁術、足の指の一部を神経や血管をつけて移植する遊離皮弁術などがあります。手術の難易度としては局所皮弁術、動脈皮弁術、遊離皮弁術の順に難しくなり、遊離皮弁術は熟練したマイクロサージャンでなければ困難です。

手術を希望されない場合は義肢となりますが、最近の義肢は非常に発達しており、パッと見ただけでは本物と見分けがつかないものが出てきました。大きな手術はしたくない、忙しくて受けられない、といった場合は、義肢も選択肢になります。ただし、義肢の装着に適した形にされていなければ、いい義肢をつけても取れやすかったり、不自然になったり、靴ずれのような皮膚トラブルが起きます。義肢をつけやすく、トラブルを起こしにくい状態にするための手術は最低限必要です。

切断指・爪欠損術前(手)

​術前

切断指・爪欠損術後(手)

​術後

切断指・爪欠損術後(足)
切断指・爪欠損術後(足)

荷重部に傷が来ないように工夫しますので、皮膚トラブルが起きません。

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